連続実験

記録。

腕とオリオン座と花 - 2021年8月8日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド40のボス手前まで進めた後、手前のワールドの取り残しを消化。普段ならば週末にボスステージをクリアするところまで進めてこの記事で報告するところなのだけれども、週末にCOVID-19ワクチンの接種を受けることになっていたため大事を取って金曜日(6日)以降中断している。
     ワクチンの副反応については今のところよく言われている高熱などの全身症状は出ていないのだけれども、腕を激しく動かすと流石に痛みが出るのでリングフィットアドベンチャーはそれが収まってから再開することとしたい。

  • ゲーム
    • サガフロンティアリマスター
       強化地獄の君主・オルロワージュをクリア。
       地獄の君主は対策をしないまま挑んだところ返り討ちにされたのでいくつかの準備をしてから再戦。具体的には毒・麻痺・水・地震に対する対策を行った。
       強化前と比べて毒のダメージがかなり大きくなっていたのでユニコーンを狩って耐性アクセサリー「ユニコーンの涙」を調達。麻痺耐性のために鎧を「冥帝の鎧」から「ゴールデンフリース」に変更。これは朱雀を仲間にするためヒューズ編以降はしばしば雪山に行っていたので人数分最初から手元にあった。水はクラーケンから耐性アクセサリー「深海の輝石」。地震はシュリーカーから「地響き見切り」を習得。
       これだけ準備しても竜形態の複数回行動でかなり削られるので、結局タイムリープを使って敵の行動を封じてゴリ押ししてしまった。七支刀連発は幸い食らわなかったので運がよかったのかもしれない。
       オルロワージュはセレクションの石化対策に砂の器を準備した(こちらもアセルスルート開始時点で4つ所持していたのでもう一つ追加するだけでバトルメンバーの数は揃えることができた)こと、硝子の盾で一回返り討ちにあったこと以外は特に問題なくあっさり終わってしまった。
       性能的にやや反則感さえあるタイムリープを使ってしまったのが心残りではあるものの、強化ボスもジェノサイドハートとマスターリングを残すのみとなった。
    • ゼルダの伝説スカイウォードソードHD
       五つ目のダンジョン進入まで。
       泳ぎの操作性があまりよくないと聞いていたものの、水面と水中で操作が切り替わる特以外はそれほど違和感はない。これはプロコンを使っているからかもしれないが。
       ビートルは相変わらず役に立ってくれる。クローショットで行ける場所が増えた。
       虫取り網の強化版はあまりにも見た目が大きくて笑ってしまった。
       新しく出てきたイベントの「サイレン」についてはアイテム収集の後スタート地点に戻るという条件を理解していなかったので一回目はそれでミスをしてしまったものの、二回目は特に問題なくクリアすることができた。一回目の森より二回目の砂漠の方が視界が開けていてアイテムを集めやすかったということもある。


    • 『シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約』(山口優/徳間文庫)
       第11回日本SF新人賞受賞作。宇宙的な危機に対処するためシンギュラリティを迎えて人類の未来を委ねようとする(勢力の居る)世界で、人類との関わり方を巡って起きるいくつかの事件が描かれる。宇宙的な危機との対峙自体は主題ではないのか、人類の側でシンギュラリティへの向き合い方に折り合いが付いた後の描写はかなりあっさりしている。レビューを見るとライトノベル的雰囲気であることがよく言及されているけれども、そこはそれほど気になるポイントではなかったように思う。
    • 大日本帝国の銀河 2』(林譲治ハヤカワ文庫JA
    • 大日本帝国の銀河 3』(林譲治ハヤカワ文庫JA
       このところ新刊(このシリーズの、という意味ではなく新刊一般を)を読んでいなかったのだけれども、旧作の方に一区切りついたので久々に戻ってきた。
       太平洋戦争期の地球に、オリオン座の方からやってきたと主張するオリオン集団が現れ各国で暗躍する。
       前シリーズ『星系出雲の兵站』では遠未来遠宇宙に公家キャラが居たり、唐突にギャグが挟まれるなどで戸惑った部分があったのだけれども、本作ではその大部分を日本に滞在するオリオン集団の一員であるオリオン太郎の人を食った態度が引き受けてくれているので個人的には受け入れやすい。
       これまで異星人やロボットと人間との会話について「日常言語を話すためのしかるべき背景なり条件が揃わない限りは話さない」などのこだわり*1を述べていて実際にそのような作品を書いてきた著者だけれども、本作のオリオン集団は人間のような姿をしているし、少なくとも人間側は(単語などの認識に齟齬があることは認めながら)一定のコミュニケーションは取れている前提で動いている。今後「しかるべき背景なり条件」が提示されるのか、そもそもコミュニケーションが成立していなかったとひっくり返されるのかは分からないけれども、このような見方からしても今後の展開が気になっている。
    • 『日本SFの臨界点 中井紀夫-山の上の交響楽』(編・伴名練/ハヤカワ文庫JA
      《日本SFの臨界点》シリーズの新シリーズ、作家別の第一巻。
      • 「山の上の交響楽」
         解説を読んでからこんなことをしたり顔で言うのも恥ずかしいのだけれど、なるほど前衛的な音楽というより伝統を受け継いで守っている集団の話だなと思った。
      • 「暴走バス」
         思った以上に直接的に「ひかりより速く、ゆるやかに」だった。(解説で挙げられている他の作品を読んだらまた感想は変わるかもしれないが)
      • 「神々の将棋盤――いまだ書かれざる「タルカス伝・第二部」より」
         本編は未読。これもやはり伝統の話である。
      • 「花の中であたしを殺して」
         本筋はもちろん挿話も含めて、この手の異種族・異文化カタログ的なネタは大体好きになってしまう。
      • 「死んだ恋人からの手紙」
         『恋愛篇』から再び収録。いくらなんでも好きすぎだろうという思いも少なくないけれども、ここまで来ると「降参するからもうこちらの負けだ」という気にさえなる。

     巻末解説は相変わらずの熱量と情報量で読者を送り出してくれる。

*1:『年刊日本SF傑作選 虚構機関』(編・大森望 日下三蔵/創元SF文庫)