連続実験

記録。

シンから始める新劇場版 - 2021年3月13日

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観てきた。

 旧シリーズについてはそこまでのめりこんではいなかったものの一通り視聴したけれど、新劇場版についてはこれまで『序』だけを観ており『破』『Q』は視聴していない。ただ、特に情報を遮断していたわけでもないので新キャラ(マリ)が居るだとかQで年代の移行が起こったであるとかの断片的な情報については聞いている。また『序』は視聴したといっても旧シリーズの再構成という以上の記憶が残っていない(実際には要素が置換・追加されていたとしても)ので、実質(誇大表現かもしれないが許してほしい)この作品から新劇場版に入るということになる。
 当然、過去3作を予習してから観に行くことも考えたけれども、それらの情報がない状態の視聴の方が体験としては希少性の高いものになるのではと思い直し、結局、予習はせずに本作を観に行くことにした。
 以下に、上映中に頭に浮かんだことを思い出しながら箇条書きにしていく。一応時系列では並べたつもりだけれども、当然、上映中にメモをしながら観ていたわけではなく、この記事を書くにあたって上映中の記憶を掘り起こして初めて言語化しているので、前後関係や事実の誤認は勘弁願いたい。

  • 事前にツイッターで受けた忠告の通り冒頭部の「これまでのエヴァンゲリオン」を観てもあまり理解が追いつかなかった
  • 唯一件の使徒に乗っ取られた機体に乗っていたのがトウジではなくアスカだったという情報だけは受け取れた
  • またエッフェル塔を壊した
  • マリの言動に戸惑う(今回初めてこのキャラが動くところをみたので仕方がない)
  • 村編では労働・成長・命の継承といった概念への無限の称揚を感じる
  • あまりにも逐一いろいろなことを訊き続けるあたりでようやくレイが姿かたちの似ている別の何かであることを理解した
  • ダミープラグの中身云々の話を以前見かけたのを思い出して「そこに封入されていたものが外に出てきて活動している」という理解で視聴を続けることにした
  • ヒカリがあの形で出てきて全編通して一番不意を突かれた
  • 苗の手植えは一列終わったら後退しながらやるものではなかったか? 既に苗を植えた部分を踏むかどうかという話なので地域差の問題ではないと思う
  • 旧シリーズで役割の見えなかった(記憶から抜け落ちているだけかもしれない)ケンスケが随分前に出てきている
  • アスカがマリのことを「xxxメガネ」と呼んでいるのだけれどもxxxがどうしても聞き取れない
  • エヴァにだけは乗らんといてくださいよ」というインターネットミームの元ネタに初めて触れた。発言者は想像とは違った、というよりも自分の認知の中にはなかった。
  • 人類は世界がめちゃくちゃになってもUSB Type-Aの端子の向きに苦しめられている
  • 謎の空間での戦闘は正直何が起こっているかよく分からない(これは別に本作に限らないけれども)
  • 固有名詞がいろいろ素朴(アナザー、アディショナル、インフィニティetc)
  • 冬月先生の声がだいぶ変わった気がするけれども役柄上も声優の実年齢もそれなりなのでまあそういうものだなとなった
  • その酒だらけの部屋は「一緒に酒でも飲んで愚痴聞いてやればよかった」と対応しているのか?
  • 前後に教室が出てきたので単に心象風景の一つというだけかもしれない
  • 全体的に「気持ち悪さ」が抜けていたためその点について以前の雰囲気を残すゲンドウのユイに対する執着がかなり際立っていた
  • 延々続くゲンドウの自分語りの迫力がすごい
  • エヴァからはもう卒業する」という強い意志を感じる。パトレイバー2か?
  • 「ネオンジェネシス」の語は何故突然出てきたのか
  • 続々と退場するシーンは演出は完全にメタなのだけれども普通にいい絵に見えてしまった
  • 赤い海と青い海の対比
  • GUとのコラボでのやたらガタイのいいシンジは実は働き始めてそうなったのかもしれない
  • スタッフロールの途中で「映画監督にはスタッフロールの最後に自分の名前を画面の中央で止めるやつとそのまま上に流すやつの二種類が居る」という言葉を思い出してしまった
  • 総監督の名前は画面の中央で静止した

(2021-03-13 14:45 公開)
(2021-03-13 15:35 項目追加)
(2021-03-13 16:50 項目追加)
(2021-03-14 09:50 項目追加)