連続実験

記録。

休息と恐竜 - 2021年9月5日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド42をクリア。
     相変わらず姿勢の定まらないトライセプスは、腕の上げ方よりもむしろ下半身の姿勢の作り方がうまくできていないのではという気がしてきた。
     一年間、例外的な休止期間以外はほぼ毎日ルーチンとして行ってきたのだけれど、ワクチン休止期間明けの様子をみるとむしろ適度な休息を入れた方がよいような気もしている。
     ただそのようにする場合「休止期間を終えて再開する」というそれなりに精神的負荷の高い過程が高頻度で発生するので、どこかでルーチンが破綻しそうな気がしてしまう。


    • 『ピュア』(小野美由紀/早川書房
       初めて読む著者ということもあって特に前半の作品の文体にやや戸惑ったものの、読み終わった後ではむしろ必要なものであるように感じた。「To the Moon」がよい。
    • 『庶務省総務局KISS室 政策白書』(はやせこう/ハヤカワ文庫JA
       出版社のサイトなどにある紹介文からすると社会派の作品として売り出されているようなのだけれども、ゆるい日常系お仕事ものとして読む方がスッキリ楽しめた。これまでの作風とあまりに違って戸惑った、などのレビューをいくつか見たけれども、名義が違うのだから普段の作風と違うのはそれは当然そうだろうと思う。
    • 『統計外事態』(芝村裕吏ハヤカワ文庫JA
       統計要素はそこまで多くなく、むしろ猫の出番が多い。
    • 『ALTDEUS: Beyond Chronos Decoding the Erudite』(柏倉晴樹・小山恭平・高島雄哉・カミツキレイニーハヤカワ文庫JA
       同名のVRゲームのノベライズアンソロジー。原作を知っている方が当然分かりやすいのだろうけれども、単独で読んでも何が何だか分からないということにはならなかった。
       作中年代はかなり飛んでおり、ゲームのストーリーをなぞるというよりは背景の補完という位置づけに思えたのだけれども実際のところはどうなのだろうか。
    • 『蒸気と錬金 Stealchemy Fairytale』(花田一三六ハヤカワ文庫JA
       いわゆるスチームパンクの世界だけれども舞台は蒸気機関とは異なる技術体系が確立された架空の島であることもあり、それ自体はオルトヒストリーであることを強調する以上の装置としては扱われていない。
       主人公が何か行動するより、ひたすら周囲の状況が変わっていくことでストーリーが進んでいくので不条理もののように読める。
    • 『SFバカ本 たわし篇プラス』(編・岬兄悟大原まり子廣済堂文庫)
       《異形コレクション》の次のシリーズマラソン。続刊もそうなのかは現時点では分からないが、この巻についていえばとにかく下ネタが多い。「ジュラシック・ベイビー」(中井紀夫)がよかった。

儀式 - 2021年8月29日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド42をボスステージ手前まで進めた後、過去のワールドで残していた脇道のステージを消化。
     今週末はCOVID-19ワクチン接種の影響で週末に進行できていないため、進捗としては小さなものにとどまった。
     ワクチンの副反応として、発熱などは(丸一経過時点で)ないものの、全身に筋肉痛に近い痛みが出ている。


    • SFマガジン2021年10月号』(早川書房
       とりあえず「空の園丁」を読む。今回は少し短め。《青野の区界》に関する予想はどうやら外していたらしい。次回あたりでそろそろ第二部が終わるのだろうか。
    • 『サマー/タイム/トラベラー 1』(新城カズマハヤカワ文庫JA
    • 『サマー/タイム/トラベラー 2』(新城カズマハヤカワ文庫JA
       夏になると儀式として毎年読んでいる。これまで夏の訪れを目安にしていたけれども、どちらかというと夏の終わりの方が適切であると今更気づいた。
    • 『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』(小川一水ハヤカワ文庫JA
       SFマガジン百合特集(2019年2月号)、あるいは百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』に収録されていた同名短編の長編化。
       刊行時がなかなか本を読む時間が作れないタイミングだったため、今更ではあるものの読むことができた。以前アンソロジーで短編版を読んだ時は正直なところ同特集/アンソロジーの他作品でのテーマの扱い方が軒並み抽象的な中、ずいぶんストレートに料理しているな程度の印象しかなかったのだけれども、ガス惑星を舞台にした冒険物としても素朴に読める。
    • 『5分間SF』(草上仁/ハヤカワ文庫JA
    • 『7分間SF』(草上仁/ハヤカワ文庫JA
       各編の冒頭、タイトルと一緒に掲げられている短いテキストは雑誌掲載時の煽り文だろうか。アイディアストーリーの短編集。
    • 『ファミリーランド』(澤村伊智ハヤカワ文庫JA
      「家族」テーマをかなり「嫌」な方向で料理した連作短編集。「翼の折れた金魚」「サヨナキが飛んだ日」の一人称の使い方がよい。

 短めの本が中心だったという理由もあるけれど今週はそこそこ量を読んだ。

道と草と剣 - 2021年8月22日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド42を進行中。来週はワクチン接種に伴って休止期間を挟むため進みが悪いことが予想されるのでワールドクリアまで進めたかったのだけれどもままならない。
     左右のバランスの悪さは片足立ちなどが必要なスキルで前から認識していたつもりだったのだけれども、上半身もその例外ではないということが分かってきた。考えてみれば当たり前なのだけれども。
     具体的には、以前からたびたび話題に出していたトライセプスの姿勢において無意識に上げている腕の向きがだいぶ異なっていた。
     違う姿勢になっていれば当然負荷の掛かり方も違うはずなので、そのあたりに注意してやっていきたい。

  • ゲーム
    • ゼルダの伝説スカイウォードソードHD
       ゲームクリアまで進行。
       脇道要素の回収段階でノーヒントで全世界をローラー作戦で回る過程というのはあまり好きではないので、そこをフォローしてくれる機能があるのはよかった。
       ギミックの中ではやはり空を(それなりに)自由に飛び回って探索できるビートルが楽しい。
       クリア時に解放された高難度モードについては、体力の管理がシビアになる以外のゲーム性の変化はほとんどないようなのでとりあえず置いておくことする。


    • 『人間たちの話』(柞刈湯葉ハヤカワ文庫JA
      「たのしい超監視社会」「宇宙ラーメン重油味」などは語りが軽快でよい。
    • 『日本SFの臨界点 石黒達昌 -冬至草/雪女-』(編・伴名練/ハヤカワ文庫JA
       底の知れない自然と隣り合う環境としての北海道を舞台にした「冬至草」「雪女」「平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺信彦博士,並びに,」が非常によい。
      《日本SFの臨界点》のテーマ別編(怪奇篇・恋愛篇)はかなりクセの強いセレクトであるように感じた(入手しづらい作品を積極的に収録したということで当然かもしれない)が、作家別編は比較的入りやすい作品がセレクトされているように思う。
    • 『機龍警察 狼眼殺手』(月村了衛早川書房
    • 『機龍警察 白骨街道』(月村了衛早川書房
       新刊(白骨街道)が出たので過去作をチェックしたところ、前作(狼眼殺手)を単行本で読んでいなかった(ミステリマガジンの連載は追っていた)ような気がしたのでひとつ前から続けて読んだ。実際には前作も読んでいたらしいという記録が後から出てきたのだけれども。初期の巻は時系列としては繋がっていてもほぼ独立していると言ってよかったけれど、前作あたりから過去作への言及が増えてきている。
       この本に限らず、基本的に連載を追っている時は最新号に合わせて第一話から読み返すということはしていないので、やはり読み落としというか流し読みしてしまう部分があり再発見できる要素が多かった。
       ミャンマー現地組が基本的に口数の少ない中で姿が皮肉を言い続けるという構図は、語られていることは笑うような内容でないことも多いのだけれどもどうしてもおかしみを感じてしまう。
  • CD
     オンラインショップで注文していた以下のCDが届いた。先週この欄に書いたCDと一緒に注文したものだったのだけれども、トラブルで一つだけ到着が遅れていた。

夏の三体 - 2021年8月15日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド41クリアまで。先週はワクチン接種のため中断したものの、そこまで重い副反応は出ずに済んだので週明けには再開して今週はフルに実施することができた。
     このワールドは腕スキルが重視されているのでスキル編成もそれに従う。腕スキルでは奇妙なことに範囲3のスキルよりも範囲5のスキルの方が攻撃力が高いという逆転現象が起こってしまっている。
     腕スキルでほぼ唯一と言っていい苦手意識がありフォームもいまひとつこれというものが決められていないトライセプスだけれども、最近ようやく手がかりを掴めたような気がしている。腕を上げる際に反動をつけるようになってしまっていたのがよくなかった。

  • ゲーム
    • サガフロンティアリマスター
       全強化ボスをクリア。開発室のボスなどまだできることはあるけれどもとりあえずお開きとする。
       ジェノサイドハートは通常版と同様に3形態を倒した後、強化の演出が入ってそれまでに倒した形態の強化版と再戦する形となっていた。
       通常版同様、全形態と戦うわけではないので、どの形態を引くかがかなり攻略難度を左右するように思える。音波耐性をつけて聖堂形態に入ると向こうの行動をほぼ無効化できるので態勢を立て直すチャンスになるのも変わらない。全体として攻撃力は上がっているものの、行動パターンとしては通常時からそれほど変わった様子はなくそこまで苦労せず倒すことができた。海形態の塔は回避や防御をしていないとほぼ沈められてしまう威力だったので、そこだけは速攻で倒して形態移行させることにした。
       マスターリング戦では取り巻きが自己犠牲回復技をマスターリングに投げて勝手に減っていくのでレヴォリューション9の封印戦術が取れず、更にその他の行動としてターンの途中に術を挟んでくるのでサイキックプリズンで封じることも叶わなかった。これといった対策が思いつかなかったので、レヴォリューション9の発動条件が揃った段階で高火力の技を叩き込んでゴリ押しする形となった。
    • ゼルダの伝説スカイウォードソードHD
       6つ目のダンジョン終了、その後各地を回るイベントの二つ目開始まで。
       敵をひたすら回避しつつアイテムを集めるミニゲーム「サイレン」は、割と相性がよかったのか三か所目も一回でクリアすることができた。アイテム回収後の敵の硬直時間がそれなりに長いので、どこでアイテム回収を終えても道さえ分かっていて硬直解除のトラップを踏まなければそれなりに余裕をもってゴールできるということが分かった。
       タタリ神のような巨大なボスとの戦闘が非常に短い期間に二回もあったのだけれどもさすがにこれはどうかと思う。

    • 『日本SFの臨界点 新城カズマ-月を買った御婦人-』(編・伴名練/ハヤカワ文庫JA
      《日本SFの臨界点》シリーズ、作家別編の第二巻。前巻に触れた際にテーマ別編との重複収録についてコメントしたのだけれども作品への思い入れというよりは単にそういう方針なのかもしれないなと思い直した。思い入れがあるからそもそもテーマ別の方に収録しているというのは当然あるだろうけれど。連作《あたらしいもの》、『サマー/タイム/トラベラー』関連作である「アンジー・クレーマーにさよならを」が好きだった。
    • 『まぜるな危険』(高野史緒早川書房
       ロシア文学に明るくないので率直に言って内容を十分に吞み込めたとは思えないのだけれども、それでも異様な取り合わせをマッシュアップした時のエネルギーは感じることができた。
    • 『三体III 死神永生 上』(著・劉慈欣/早川書房
    • 『三体III 死神永生 下』(著・劉慈欣/早川書房
       《三体》シリーズの完結編。人物造形や社会体制の描写には、やはりかなり強いクセがあったように思う。終盤に登場した兵器が余剰次元に絡むアイディアは好き。シリーズ全体としては、文革が事前の印象ほどストーリーに絡んでこない(作中の出来事の発端ではあるものの別の事件に置き換え可能に思える)という感想を持った。
    • 『裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT』(宮澤伊織/ハヤカワ文庫JA
       実話怪談/ネットロアを題材に採るシリーズの6巻。怪異に影響されて異常な状態になった一人称などのギミックが楽しい。
  • CD
     オンラインショップで注文していた以下のCDが届いた。まだあまり聴き進められてはいない。

腕とオリオン座と花 - 2021年8月8日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド40のボス手前まで進めた後、手前のワールドの取り残しを消化。普段ならば週末にボスステージをクリアするところまで進めてこの記事で報告するところなのだけれども、週末にCOVID-19ワクチンの接種を受けることになっていたため大事を取って金曜日(6日)以降中断している。
     ワクチンの副反応については今のところよく言われている高熱などの全身症状は出ていないのだけれども、腕を激しく動かすと流石に痛みが出るのでリングフィットアドベンチャーはそれが収まってから再開することとしたい。

  • ゲーム
    • サガフロンティアリマスター
       強化地獄の君主・オルロワージュをクリア。
       地獄の君主は対策をしないまま挑んだところ返り討ちにされたのでいくつかの準備をしてから再戦。具体的には毒・麻痺・水・地震に対する対策を行った。
       強化前と比べて毒のダメージがかなり大きくなっていたのでユニコーンを狩って耐性アクセサリー「ユニコーンの涙」を調達。麻痺耐性のために鎧を「冥帝の鎧」から「ゴールデンフリース」に変更。これは朱雀を仲間にするためヒューズ編以降はしばしば雪山に行っていたので人数分最初から手元にあった。水はクラーケンから耐性アクセサリー「深海の輝石」。地震はシュリーカーから「地響き見切り」を習得。
       これだけ準備しても竜形態の複数回行動でかなり削られるので、結局タイムリープを使って敵の行動を封じてゴリ押ししてしまった。七支刀連発は幸い食らわなかったので運がよかったのかもしれない。
       オルロワージュはセレクションの石化対策に砂の器を準備した(こちらもアセルスルート開始時点で4つ所持していたのでもう一つ追加するだけでバトルメンバーの数は揃えることができた)こと、硝子の盾で一回返り討ちにあったこと以外は特に問題なくあっさり終わってしまった。
       性能的にやや反則感さえあるタイムリープを使ってしまったのが心残りではあるものの、強化ボスもジェノサイドハートとマスターリングを残すのみとなった。
    • ゼルダの伝説スカイウォードソードHD
       五つ目のダンジョン進入まで。
       泳ぎの操作性があまりよくないと聞いていたものの、水面と水中で操作が切り替わる特以外はそれほど違和感はない。これはプロコンを使っているからかもしれないが。
       ビートルは相変わらず役に立ってくれる。クローショットで行ける場所が増えた。
       虫取り網の強化版はあまりにも見た目が大きくて笑ってしまった。
       新しく出てきたイベントの「サイレン」についてはアイテム収集の後スタート地点に戻るという条件を理解していなかったので一回目はそれでミスをしてしまったものの、二回目は特に問題なくクリアすることができた。一回目の森より二回目の砂漠の方が視界が開けていてアイテムを集めやすかったということもある。


    • 『シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約』(山口優/徳間文庫)
       第11回日本SF新人賞受賞作。宇宙的な危機に対処するためシンギュラリティを迎えて人類の未来を委ねようとする(勢力の居る)世界で、人類との関わり方を巡って起きるいくつかの事件が描かれる。宇宙的な危機との対峙自体は主題ではないのか、人類の側でシンギュラリティへの向き合い方に折り合いが付いた後の描写はかなりあっさりしている。レビューを見るとライトノベル的雰囲気であることがよく言及されているけれども、そこはそれほど気になるポイントではなかったように思う。
    • 大日本帝国の銀河 2』(林譲治ハヤカワ文庫JA
    • 大日本帝国の銀河 3』(林譲治ハヤカワ文庫JA
       このところ新刊(このシリーズの、という意味ではなく新刊一般を)を読んでいなかったのだけれども、旧作の方に一区切りついたので久々に戻ってきた。
       太平洋戦争期の地球に、オリオン座の方からやってきたと主張するオリオン集団が現れ各国で暗躍する。
       前シリーズ『星系出雲の兵站』では遠未来遠宇宙に公家キャラが居たり、唐突にギャグが挟まれるなどで戸惑った部分があったのだけれども、本作ではその大部分を日本に滞在するオリオン集団の一員であるオリオン太郎の人を食った態度が引き受けてくれているので個人的には受け入れやすい。
       これまで異星人やロボットと人間との会話について「日常言語を話すためのしかるべき背景なり条件が揃わない限りは話さない」などのこだわり*1を述べていて実際にそのような作品を書いてきた著者だけれども、本作のオリオン集団は人間のような姿をしているし、少なくとも人間側は(単語などの認識に齟齬があることは認めながら)一定のコミュニケーションは取れている前提で動いている。今後「しかるべき背景なり条件」が提示されるのか、そもそもコミュニケーションが成立していなかったとひっくり返されるのかは分からないけれども、このような見方からしても今後の展開が気になっている。
    • 『日本SFの臨界点 中井紀夫-山の上の交響楽』(編・伴名練/ハヤカワ文庫JA
      《日本SFの臨界点》シリーズの新シリーズ、作家別の第一巻。
      • 「山の上の交響楽」
         解説を読んでからこんなことをしたり顔で言うのも恥ずかしいのだけれど、なるほど前衛的な音楽というより伝統を受け継いで守っている集団の話だなと思った。
      • 「暴走バス」
         思った以上に直接的に「ひかりより速く、ゆるやかに」だった。(解説で挙げられている他の作品を読んだらまた感想は変わるかもしれないが)
      • 「神々の将棋盤――いまだ書かれざる「タルカス伝・第二部」より」
         本編は未読。これもやはり伝統の話である。
      • 「花の中であたしを殺して」
         本筋はもちろん挿話も含めて、この手の異種族・異文化カタログ的なネタは大体好きになってしまう。
      • 「死んだ恋人からの手紙」
         『恋愛篇』から再び収録。いくらなんでも好きすぎだろうという思いも少なくないけれども、ここまで来ると「降参するからもうこちらの負けだ」という気にさえなる。

     巻末解説は相変わらずの熱量と情報量で読者を送り出してくれる。

*1:『年刊日本SF傑作選 虚構機関』(編・大森望 日下三蔵/創元SF文庫)

塔と虫と競馬 - 2021年8月1日

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド39をクリア。
     このワールドは脚スキルが重点的に取り上げられている。
     以前はスクワット系のスキルはどれも同じ(同じようにキツい)と思っていたのだけれども、慣れてきたらそれなりの違いを感じるようになってきた。
     一番シンプルなスクワットはともかく、同じ脚を開くスクワットであるワイドスクワットとバンザイスクワットでも結構な違いがある。腕を上げているかどうかの違いしかないのに不思議なことだ。

  • ゲーム
    • サガフロンティアリマスター
       強化ディーヴァ・グレートモンド・真の首領をクリア。一体倒せた時点でステータス的にはそれなりの水準になったということもあり、防げる攻撃は耐性防具や見切りで封じ、バフをかけて強烈な攻撃の時には防御をするという基本戦術が固まった時点でトントン拍子で進んだ。こうして書き出してみると、当たり前のことしかしていない。原作の敵は大体高火力で押し切ってしまえるのが良いところであり悪いところでもあった。
       終盤になると攻撃がかなり苛烈になってきてそれでも回復が追いつかなくなるので、潮時だと思ったら塔を絡めた連携で一気に削ってしまう。塔を使った後は当然JPが尽きるのでその後はバフがかけなおせなくなるが、そこまでいくとどちらにせよ長期戦になると押し負けてしまうのであとは押し切っった。もう少しスマートに勝てる方法があるのかもしれないが今のぼくにはこれが限界である。特にグレードモンドはバスターランチャーで毎ターン一人を倒すような攻撃をしてくるので、回復役が倒されるともうどうしようもない。
    • ゼルダの伝説スカイウォードソードHD
       三つ目のダンジョンクリアまで。ストーリー進行のためのアイテム欄の一つ(地上の地図が彫られた石板)が埋まったので恐らく一区切り。
       新しい土地に行くととりあえず虫を探している。初期状態の虫取り網は判定などいろいろと厳しいので早く強化がしたい。
       ビートルのギミックが楽しい。最初は飛ぶだけだったが三つ目のエリア攻略中に強化されて物を持つことができるようになった。それなりに航続距離もあるので行き詰ったらとりあえず飛ばしてみることにしている。


    • 『競馬の終わり』(杉山俊彦/集英社文庫
       第10回日本SF新人賞受賞作。血統(先天的な才能)という要素が支配的な競馬に機械化(後天的な強化)を導入するという話が持ち上がることで起こる変化を描いている。ぼくは競馬のことはほとんど知らないのだけれども、ウマ娘の流れもあって最近は競馬にまつわるあれこれを少しは耳にしていた。そういう意味ではよいタイミングで読んだと言えるかもしれない。よい血統を作ることが競馬の本当の目的である(個々のレースの結果でさえ血統の評価指標の一つでしかない)というような価値観なども出てきて競馬に対するスタンスはかなりシニカルに感じる(これが一般的なのかも含めてそれこそぼくには分からないのだけれど)。日本がロシアの占領下になっているという舞台設定はフレーバー以上には関わってこなかったように思う。
    • 『樹環惑星-ダイビング・オパリア-』(伊野隆之/徳間文庫)
       第11回日本SF新人賞受賞作。宇宙植民時代の太陽系外惑星を舞台にして物語が展開される。舞台となる惑星の表面は、わずかな高地を除いてそのほとんどが人が生きていけない化学物質を放出する樹海(ぼくはイメージとしてナウシカ腐海を思い浮かべていた)で覆われている。その樹海で異変が起こり奇病が流行り始めたことを発端として物語が始まる。気になった点として、物語の構図としては生物資源の独占や森林開発による破壊をもたらす企業が悪役と言える位置に据えられるのだけれども、いくつかの勢力が出てくる中でどういうわけかその企業に所属する人物だけが(人格を持ったキャラクターとして)登場しない。悪を倒して終わりというような話ではないのでそれでもいいのかもしれないが、乱暴な言い方ではあるけれど無人の機械化工場と樹海が戦って後者が勝ちました、というような読後感になった。

蛍と天罰と秘密 - 2021年7月24日

 明日時間を確保できない可能性があるので本日中に更新しておく。

  • リングフィットアドベンチャー近況
     ワールド38をクリア。一周目では分岐の中で先へ進むルートを選ばせる(誤ったルートは行き止まりになっている)手段としてマップ上で出されるクイズの答えを選択するという形になっていたが、そのギミックが取っ払われて当て推量あるいは一周目で開いたルートを事前に確認してルートを選択するという形になっていた。大した手間ではないけれどもどうせ一周目のコースを確認できるのだからマップ上で答えを教えてくれてもよかったのではないか。
     先週述べたように「オススメのスキル属性」に従って対応するスキルを詰め込むようにしたところ、攻撃力などの関係でしばらく触らなくなっていたスキルに触れる機会ができてよかった。
     ワイドスクワットなど、足を開くスキルで開き方が大きすぎるのではないかと思い直して試行錯誤をしている。

  • ゲーム
    • サガフロンティアリマスター
       とりあえずヒューマンの剣術・銃技・体術の取得が終わったので強化ディーヴァに挑んでみたものの、高火力全体攻撃「天罰」の前に沈没してしまった。HPを上げればいいというものでもなさそう(最大まで上げてももう一発は耐えられなさそう)なので耐性防具を試してみる必要があるのかもしれない。連携の要素もあって高火力で殴ればどうにでもなるゲームという印象があったので新鮮である。
    • ゼルダの伝説スカイウォードソードHD
       二つ目のダンジョン開始地点まで。サブイベントや探索可能地点が増えるとそちらを先に見たくなるのだけれど、先のメインイベントで取得するアイテムがあって初めて探索できることも多いのでなかなか難しい。とりあえず金策は夜の川辺でホタルの乱獲をしている。
       時のオカリナムジュラの仮面の時は初見の時でさえ攻略本を見ながら進行していた記憶があるので、ギミックを探りながらのダンジョン探索はなかなか楽しい。
       ユーザーレビューのテキストで見かけた「ダンジョン前のフィールドでもダンジョンと大して変わらない謎解きをやっている感がありメリハリがない」というのはそうかもしれないなと思いつつ、ぼくとしては四つの地方でダンジョン攻略も含めてシーケンシャルにイベントが詰め込まれたムジュラの仮面が(プレイ済のシリーズの中では)一番好きなのでそういう面はむしろ歓迎している。
       ブレスオブザワイルドの時も攻略情報を制限してはいたけれど、あれは直感的にやれば割とどうにでもなってしまう(それが評価されているというのもまあ分かる)のでプレイ感覚としては結構違っているなとやはり思う。


    • 異形コレクションLI「秘密」(監修:井上雅彦光文社文庫
       織守きょうや「壁の中」/坂入慎一「私の座敷童子」/斜線堂有紀「死して屍知る者無し」/飛鳥部勝則「乳房と墓―綺説《顔のない死体》」/井上雅彦「夏の吹雪」/澤村伊智「貍 または怪談という名の作り話」/雀野日名子「生簀の女王」
       ついに昨年の復帰後も含めて既刊を読み終わってしまった。全体を通した感想としては、個人的に連作短篇の形式が好きなので主人公や舞台設定が共通し各巻のテーマに合わせて展開されるシリーズを特に楽しんで読んでいた。(横田順彌押川春浪、朝松健の室町連作・一休宗純竹河聖の仙海老人など)
       しばらくはここ数カ月放置していた新刊を読んでいこうと思う。次のシリーズマラソン候補も決めているし手元に準備してもいるけれど。